多羅尾 和郎 院長
KAZURO TARAO
肝臓の疾患を中心に一般内科、各種検査も
がんセンターでの豊富な経験を活かした治療を
横浜市立大学医学部卒業後、同大学内科に入局し様々な症例に触れる。神奈川県立がんセンターの消化器内科では肝臓がんの専門医として研究や臨床を重ね、部長、副院長、院長を経て、消化器内科出身で初の総長に就任。2004年、二俣川駅近くにたらお内科・消化器科を開院。

多羅尾 和郎 院長
たらお内科・消化器科
旭区/二俣川/二俣川駅
- ●内科
- ●胃腸内科
- ●消化器内科
がんセンターの総長を務め、馴染みのある二俣川で開院

私は滋賀県甲賀市出身です。「多羅尾(たらお)」は信楽焼で有名な信楽に多い苗字で、徳川家康のピンチをお守りした城主が祖先にあたります。途中から東京に移り高校2年生の頃に医師を目指す決意をしました。当時は、医師という職業は誰でもなれるわけではなく、社会的に保証され、珍重された存在でした。「医療で人のために役立ちたい」という思いから、仕事へのやりがいを求め、難関をくぐりぬけ横浜市立大学医学部へ入学しました。
卒業後は同大学内科に入局。大きな分野に携わりたいという思いがあり、様々な臓器を取り扱う消化器内科を専攻しました。消化器の中でも特に肝臓は疾患が多く、研究課題も多いため、肝臓を専門として長年研究と臨床に没頭しました。医局に17年在籍した後、ご縁あって東海大学医学部付属病院に3年間勤め、45歳で神奈川県立がんセンターの消化器内科部長に就任。有難いことに先輩医師方に大変可愛がられ、臨床だけでなく、病院の運営に関わることまで様々な経験を積ませていただきました。副院長、院長を経て、消化器内科出身で初の総長に抜擢されました。2004年、65歳で退任後約3週間で、たらお内科・消化器科を開院。がんセンターからも近い二俣川駅で開院して欲しい、という患者さんのお声が後押しとなりました。タイミングよく駅前の物件が見つかり、家主さんにとても歓迎されたこともあり、開院を決意しました。
肝臓の病気だけでなく、消化器内科や一般内科、各種検査にも対応

当院では、内科、消化器科の症状に対応しています。肝臓がんの専門医としてがんセンターで長く携わってきた経験を活かし、当院でも肝臓がんをはじめ、慢性肝炎や肝硬変などの長期的な治療を必要とする肝臓疾患、消化器内科全般の診療をおこなっています。古くからお付き合いのある患者さんが多く、2代、3代と、ご家族でお越しになる方もいて非常に嬉しく感じています。患者さんは、近隣にお住いの方だけでなく、相鉄線沿いにお住いの方、横浜方面からお越しになる方など様々です。
当院では超音波検査、胃内視鏡検査、胃レントゲン検査、大腸レントゲン検査、心電図、胸部レントゲン検査が可能です。特に消化器の疾患の中でも、早期の胃がんには初期症状がありませんので、定期的な胃内視鏡検査もしくは胃レントゲン検査をおすすめしています。胃や十二指腸潰瘍の原因になるピロリ菌の検査や除菌治療もおこなっています。また、風邪、腹痛、下痢といった一般的な内科の症状にも対応していますので、常日頃から地域の「かかりつけ医」として皆様にご利用いただければと思います。
脂肪肝や生活習慣病にならないための指導も

健診で肝臓の数値に異常が見つかり、再検査で受診される方が多くいらっしゃいます。肝臓病には様々な原因や症状がありますが、昨今、時代と共に様相が変わってきていると感じますね。一昔前までは、肝臓病と言えばB型肝炎やC型肝炎が多く挙げられていましたが、経口のお薬によるC型肝炎ウイルスの駆除が一般的になり、私もこれまでに130人以上の患者さんの治療をしてきました。現在はC型肝炎は減少し、新たに成人病の一種である、NASH(ナッシュ)と呼ばれる非アルコール性脂肪肝炎の患者さんが増えています。これは、栄養過多が原因で肝臓に脂肪が溜まり脂肪肝になる病気で、40歳以上の中高年の方に多くみられます。脂肪肝は放っておくと肝硬変や肝臓がんを招く危険性がありますので、早期治療が必要です。
脂肪肝にならないためには、「太らないこと」と「野菜を食べること」と適度な運動が必要です。野菜はたくさん食べると過食を抑えられるだけでなく、便通を良くする効果もありますので大腸がんの予防にもなり、免疫力が高まることで肺炎などにもなりにくい身体になります。食生活だけでなく適度な運動も大事で、1日30~40分歩くのが理想的です。早い段階から不摂生に気をつけて規則正しい生活を送ることが、脂肪肝だけでなく、生活習慣病の予防にもなりますので、是非心がけていただきたいです。
患者さんの声に耳を傾け、医療で地域に貢献したい
日々診療をする上で心がけていることは、患者さんの話をよく聞くことです。患者さんからもよく伺うのですが、診療の際に話を聞いてもらえずにいる患者さんは多く、「ここへ来て先生に診てもらえてよかった」と言われることが一番嬉しいですね。密にコミュニケーションができてこそ、患者さんにご満足いただける治療を進めることができると思っています。
がんセンターで約20年間、長く同じ病院で勤めることができたのは稀に見る幸運なキャリアだと感じています。患者さんをはじめ、お世話になった先輩医師方の存在があったからこそ、肝臓がんに対する臨床や研究の業績が認められ、日本癌学会名誉会員として選ばれたのだと思います。二俣川の地に根付いて35年、これからもホームドクターとして、患者さんに頼られる存在として、医療に貢献をし続けたいと思います。
これから受診される患者さんへ
時々、健診で肝機能障害の疑いがあると指摘をされても、すぐに受診せずに何年も放置していたという方がいらっしゃいます。肝臓の病気は自覚症状がないので「大丈夫だろう」と受診を見送ってしまうようですが、健診で問題があればなるべく早いタイミングで受診いただきたいです。適切な治療と共に生活改善をおこなうことが、患者さんの身体への負担を軽くすることに繋がります。是非ためらわずに気軽にお越しください。
※上記記事は2019年8月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
多羅尾 和郎 院長 MEMO
消化器病専門医 /肝臓専門医 /消化器内視鏡専門医
- 出身地:滋賀県
- 趣味:歴史小説を読むこと
- 好きな本:井上靖著『敦煌』
- 好きな映画:チャップリン映画
- 好きな言葉:上杉鷹山の言葉『なせば成る、なさねば成らぬ何事も、成らぬは人のなさぬなりけり』
- 好きな音楽:青春時代、北帰行など1960~70年代ソング
- 好きな観光地:カナダ、スイス
グラフで見る『多羅尾 和郎 院長』のタイプ
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エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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穏やかでやさしく 話しやすい |
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