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稲葉 允 院長

MAKOTO INABA

“ベシ・ベカラズ”を言わない。その人の立場に寄り添った温かみのある医療を提供

東邦大学医学部卒業。東邦大学医学部付属病院、東海大学医学部付属病院消化内科講師後、1980年に『稲葉内科クリニック』を開院(相鉄腺「瀬谷駅」北口より徒歩6分)。

稲葉 允 院長

稲葉 允 院長

稲葉内科クリニック

横浜市瀬谷区/中央/瀬谷駅

  • ●内科
  • ●胃腸内科
  • ●アレルギー科
  • ●呼吸器内科
  • ●循環器内科

父の無念と母の願いを受け入れて

稲葉 允 院長

所詮、医者は修理士。新しい物作りの建築士になりたいと考えていました。第一子として私が生まれた1ヶ月後、田舎の開業医だった父は赤紙で軍医として戦地に。私が3歳になる直前戦死。女学校卒で稼いだ母が医学部に入学し小児科医になりました。我家は代々神宮の家柄、途中医家も兼ね医者としては父で13代目。一人っ子のお前が地業についたら家業をつぶすのか、せめて医師免状をとったのは後は何になってもと母に泣かれ、戦場から母への手紙(それが遺言状になったが)“利巧にはいつでもなれる。息子を馬鹿になる事を教えよ”それ以来、利巧にも馬鹿にもなれず今に至っています。
私は浮気性なところがありまして、大学卒業後、初めは脳神経内科、呼吸器、糖尿病を経て、最後には消化器、主に肝臓を専門としてきました。そうした経緯を経て、1980年12月に「稲葉内科クリニック」をこの地に開設したという次第です。

“ベシ・ベカラズ”を押し付けない

稲葉 允 院長

当クリニックでは内科・胃腸科・アレルギー科・呼吸器科・循環器科(・内分泌科)を標榜しています。今と違い、私たちの頃はレジデントと言い、卒業後5年間は自分の”持ちベッド”に入ってくる患者さんをすべて診ていました。白血病の患者さんもいれば、胃がんや喘息の方もいる。そこでは科を区別することなく、あらゆるものを診ることが求められたのです。後年になり、私の専門は消化器ですが、思えばその時点で、様々なものを診ることができる下地があったということなのですね。
開業医は、自分の専門以外のことは診られないということでは困るのです。専門家は、言ってみれば有名な料理屋に例えられるでしょう。日本料理だけ、フランス料理だけを出す。それに対して開業医は居酒屋のようなものであり、常連の患者さんの好みとその日の体調によってお出しするものを変えていかなければならないのです。
近頃は“ベシ・ベカラズ”という風潮があります。あれをやってはいけない。これをするべき、といったようにですね。教科書通りの医療を押し付けてはいけません。その人の個性・特性を考え、適格な医療が受けられるよう手助けするのが私たちの役割だと心得ています。

漢方も含めたあらゆる手段を講じ、不調からの解消を

稲葉 允 院長

こちらでは漢方も処方しています。婦人病や代謝異常等、慢性疾患がその対象となります。痛みがあった場合、それを止めようと普通の痛み止めを処方すると、人によっては胃を傷めてしまうことがあります。そうしたケースで漢方は非常に重宝しますし、ものによっては即効性も期待できるのです。
外科医はメスが内科医は、薬が武器です。こっちから攻め、あっちから攻め、それでも上手くいかないという場合に漢方という新しい武器が必要になるのです。ましてそれが、身体への負担が少なく、害がないとなると、取り入れないわけにはいかないということなんですね。

陽の中を歩くことが健康への近道に

イギリスへ参りましたときに、砂利道や草道などをいたるところで見かけました。「これはなんだ?」と聞いてみると、パブリックフットパス、つまり遊歩道だというんですね。街の周囲に延々と続くその道は、市民の手によって作られ手入れされ、そこをおじいちゃん、おばあちゃんが孫を連れて元気に歩いていたものでした。
歩くことは、身体にとって非常に好ましい行為です。歩くと、セロトニンという幸福ホルモンの分泌が高まります。それは夜になるとメラトニンに変換され、これが今度は安眠へと導いてくれるのです。
このように歩くことは健康にとって非常に良いのに、日本ではあらゆる道路が舗装され、歩道すらない道が多い状況です。であれば、私たちがそれを作ろうと考え、友人たちと「特定非営利活動法人 日本遊歩道協会」なるものを設立しました。まだまだ道半ばというところですけれど、元気なうちに少しずつ活動を広めていければと思っています。

これから受診される患者さんへ

メッセージなんて、大仰なことは何もありませんよ(笑)。ただ、皆さんが顔を見せてくださるだけで充分です。これからもいい距離感でのお付き合いをさせていただければと思っていますし、何か困ったことがありましたら、お気軽にご相談ください。

※上記記事は2019年3月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

稲葉 允 院長 MEMO

  • 出身地:伊勢原市稲葉
  • 趣味・特技:釣り、農作、旅行、読書
  • 好きな映画:風と共に去りぬ
  • 好きな言葉・座右の銘:笑って楽しく生きましょう
  • 好きな音楽・アーティスト:ペール・ギュント組曲
  • 好きな場所・観光地:南の島々・ヨーロッパ、東南アジア

グラフで見る『稲葉 允 院長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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