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菊地 盤 院長 & 安澤 圭昭 培養室長

IWAHO KIKUCHI & YOSHIAKI ANZAWA

腹腔鏡手術のスキルで 新たなる不妊治療に挑む

[菊地院長]順天堂大学医学部を卒業後、順天堂大学浦安病院にて勤務。2019年5月、JR桜木町駅近くにて開院。順天堂大学医学部准教授。

[安澤培養室長]国立群馬大学大学院医学系研究科卒業後、製薬に関する民間研究所に勤務。細胞培養部門のチーフとしてノウハウを蓄積。その後胚培養士としてメディカルパーク湘南での培養室長を経て現職に至る。学会認定生殖補助医療胚培養士、学会認定体外受精コーディネーター。

菊地 盤 院長 & 安澤 圭昭 培養室長

菊地 盤 院長 & 安澤 圭昭 培養室長

メディカルパーク横浜

横浜市中区/桜木町/桜木町駅

  • ●婦人科

大学病院でキャリアを積み、明日、開院!

菊地 盤 院長 & 安澤 圭昭 培養室長

【菊地 盤 院長】
父親も医師だったのですが、子供の目からも、お医者さんってなんて忙しい仕事なんだとずっと思っていました。特に父は産婦人科でしたらから、いつ始まるか分からないお産にも備えていなきゃいけない。それこそ24時間体制ですよ。ですから、心に誓っていたんです、僕は絶対に医者にはならいぞ、と。しかし気が付くと順天堂大学医学部に入学しておりました。やはり、血なんでしょうかね(笑)。
卒業後は大学に残り、附属病院の婦人科にて腹腔鏡手術における治療、研究に取り組んできました。腹腔鏡手術とは、主に臍部周囲から内視鏡を腹部に挿入し、テレビモニター上に映し出された映像を見ながら行う術式で、おなかを開かない外科手術です。実は順天堂医院、この術式での日本トップレベルで、私自身これまで6500以上執刀させていただきました。私はここで、故武内先⽣という腹腔鏡手術の権威に師事を受けました。自分で言うのもなんですが、この時期は本当によく働いていたと思います。いつの間にか、父以上に忙しくなっていました(笑)。
約25年間、不妊治療をメインとした婦人科領域でのキャリアを積み、この3月に順天堂を離れ、当クリニックの院長となりました。いよいよ明日(※取材日 2019年日5月14日)がオープンです。

【安澤 圭昭 培養士】
私は⼤学院まで抗がん剤の作⽤機序や毒性について研究を⾏ってきました。そこで培養⼠にとって重要なスキルである細胞の培養というものについての基礎を学んできたということになります。卒業後は薬の研究開発に必須である実験動物を扱う仕事を⾏ってきました。 それまでやってきた細胞培養に加え、実験動物における体外受精や顕微授精に触れる事ができ、多くの経験をさせていただきました。
この分野はまだ新しい世界であり、様々なバックグラウンドを持った人間が集います。その中には、農学部等で家畜の勉強をしていた人も多かったのです。そこには、体外受精という技術が動物を介して発展してきたという歴史も関係しているでしょう。私は彼らとの交流を通じ、培養士という世界があることを知ることとなったのです。
私は実は、お医者さんになりたいと思っていました。病で苦しんでいる⼈を助けてあげられる職業に憧れを持っていたの です。⽗は⾞のエンジニア、⺟は看護師。精密さと理論を⽇々求められる技術者としての⽗と、倫理感と⼈に感謝される事の難 しさ・喜びを知る医療従事者としての⺟の姿をずっとみてきました。胚培養⼠は技術と倫理観を求められるという意味では、 今この仕事を⾏っている事も菊地院⻑が⾔うように⾎、もしかしたら親から引き継いだ遺伝⼦によるものなのかもしれませ ん。お医者さんになるという夢は叶いませんでしたが、今こうして、悩みを抱えた⽅のお⼿伝いができることに⾮常に ⼤きなやりがいを感じています。

腹腔鏡手術を用いた不妊治療

菊地 盤 院長 & 安澤 圭昭 培養室長

【菊地 盤 院長】
当院は不妊治療に特化した婦人科クリニックです。パートナー同士の卵子と精子を体外受精させ、それを子宮に戻すというやり方で、妊娠するお手伝いをする訳です。
では、なぜ、ここに腹腔鏡手術が必要になるかと言うと、不妊治療と組み合わせる事で、妊娠する確率が格段と高くなるからなんですね。ご存知のように体外受精卵は子宮に戻されます。そして、着床に成功して初めて妊娠となるのですが、仮にその段階で子宮に疾病があった場合、妊娠率はやはり低くなってくるんです。そこに腹腔鏡手術を用いることで受精卵をきちんと受けいれられる環境をきちんと整備する必要があるのです。
世の中にはもちろん不妊治療の専門医もいれば、また、内視鏡手術のスペシャリストもおります。しかしそれらを両方とも兼ね備えた医師を擁する施設はなかなか少ないのが現状で、そういった点をカバーできるのが当院の特徴ですね。
ちなみに、腹腔鏡手術は、不妊治療の分野から発展してきた術式なんですよ。1978年に世界で初めておこなわれた体外受精も、腹腔鏡の技術があってこその成功でした。このことを機に、腹腔鏡手術は新たなる外科術式として一般にも知られるようになってきたんです。
現在において、腹腔鏡手術はガン治療をメインに広くおこなわれていますが、私は、自分の培ってきたスキルを、やはり不妊治療に活かしたかったんですね。そういった思いから、当クリニック院長の道を選んだのです。

最先端設備で治療をフォロー

菊地 盤 院長 & 安澤 圭昭 培養室長

【菊地 盤 院長】
生殖補助医療(ART)における技術革新は目覚ましいものがございます。当院では、大切な受精卵をお預かりする最新型の培養器「EmbryoScope」で子宮環境を忠実に再現し、温度、湿度、そしてphの管理をおこないます。他にも、高度な顕微授精装置「PIEZOsystem」、先端的レーザー装置「OCTAXlase」など必要十分以上の設備導入をしております。
また、生殖補助医療のスペシャリストである培養士が常駐し、患者様の大切な卵や精子をお預かりし妊娠成立のお手伝いをしております。培養士が提供する生殖補助医療は、体外受精の成功において最も重要な位置づけとなっており、通院される患者様への責任と、社会的責任を感じながら日々の業務にあたっております。
本院であるメディカルパーク湘南での体外受精による妊娠実績4000例以上の経験と、これら最先端の医療機器、徹底した衛生管理をもとに、不妊治療における確かな医療技術の提供をお約束します。
尚、不妊治療は自費診療ですが、当院では費用負担を少しでも軽くしようと、体外受精料金に成功報酬制度を導入しておりますので、詳しくはお問い合わせください。

【安澤 圭昭 培養士】
最新型の培養器をはじめとした設備には、「機械化」というキーワードがあります。メディア等ではよく、「卵の質を良くする」といった話がされますよね。その努力を否定するものではありませんが、現状において卵の質を上げるということは困難です。むしろ、卵の“妊娠力”は、患者様からお預かりした瞬間からゼロに向かっていくものなのです。その妊娠力をいかに下げないかということが私たち技術者の腕の見せ所でもあるのですが、それを高度に平均化しうる肝となるのが、設備の機械化ということになります。
例えば、卵の生育状況を観察する場合、以前であれば培養器から取り出すことが必要でした。そのこと自体、妊娠力を減ずる行為だったわけですけども、最新型の培養器にはカメラが取り付けてあり、外に出すことなくモニターすることができます。機械化とはつまり、不必要なストレスを極力減らす取り組みでもあるのです。
私たちは生殖補助医療のスペシャリストとして、こうした最新の知見を取り入れながら、1つひとつのことに丁寧に取り組んでまいります。

来院のハードルを低くしたい

【菊地 盤 院長】
婦人科、特にそれが不妊治療となると、正直、自ら敷居を高くして考えてしまう患者さんが多いのも事実です。当院では、こうした面においても、きめ細やかな配慮を心がけていきたいと考えています。
例えば、『メディカルパーク横浜』という名前ひとつとっても、婦人科、不妊治療というイメージを抱きにくい名前となっています。エントランスや待合室も、上品で、ある意味クリニックらしくない雰囲気にしました。
ロケーションも私の理想通りで、桜木町駅から徒歩5分、みなとみらい駅からも徒歩10分ほど、ランドマークタワーの近くに位置しています。ここなら、日々、多忙なお仕事をなさっている方でも楽にアクセスが可能です。
実は、大きな病院では、産婦人科の待合室に不妊治療を受ける方も一緒に座っている場合が多く、以前からいかがなものだろうと私は思っていました。かたや妊娠されて嬉しさいっぱいの女性の横で不妊治療を待つなんて、かなり辛いことだと感じていたんですね。そうした意味でも当院のように不妊治療に特化したクリニックの意味は大きいと思います。メンタル面でもしっかりとサポート、ケアしてこその不妊治療ですからね。

これから受診される患者さんへ

【菊地 盤 院長】
とにかく、お気軽にまずはご相談においでください。お1人で悩まずに不安やご要望をお話しください。徹底したカウンセリング、検査をおこない、患者さんにとって無理のない診療をさせていただきます。
出来れば、初診からパートナーの方もお連れくださると良いと思います。不妊は決して女性側だけに原因があるものではありませんし、お2人で診察を受けていただく事は、より早く問題を解決出来る最良の選択です。
さて、新しい不妊治療を提供するという理念を基に創立されたメディカルパークグループ、6番目のクリニックとして明日、オープンを迎える訳ですが、やはり身が引き締まる思いです。今後の目標としましては、あえて「今まで通りに」というところですね。思い描いていた理想的な環境で、今まで通りに真摯に治療に邁進してまいります。

※上記記事は2019年5月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

菊地 盤 院長 & 安澤 圭昭 培養室長 MEMO

産婦人科専門医 /生殖医療専門医

  • 出身地:[菊地]高知県 [安澤]埼玉県
  • 趣味:[菊地]ドライブ [安澤]温泉巡り、バスケットボール
  • よく手にとる本:[菊地]「どうしても医学書を手に取ってしまいます」 [安澤]Nature、サイエンス
  • 好きな映画:[菊地]アニメ映画『聲の形』 [安澤]『A.I』『ジョゼと虎と魚たち』
  • 座右の銘:[安澤]「やってみないと分からない」
  • 好きな音楽:[菊地]「以前はドラムを叩いていました」 [安澤]Green Day、Hi-STANDARD
  • 好きな観光地:[安澤] 台湾の九分

グラフで見る『菊地 盤 院長 & 安澤 圭昭 培養室長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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