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越野 秀行 院長

HIDEYUKI KOSHINO

また来たいと思える、苦しくない大腸・胃内視鏡検査で癌予防に貢献

東邦大学医学部卒業後、同大学大森病院外科学講座下部消化管班に入局。主に大腸癌など進行癌の手術を中心に様々な症例に触れ、臨床経験を積む。内視鏡専門医に転向し、松島病院大腸肛門病センター松島病院では、年間数千件以上の大腸内視鏡検査を担当し、約10年間腕を磨く。2019年10月、元町・中華街駅近くにCPC大腸・胃内視鏡クリニックを開院。院内では内視鏡学会で推奨されている、最先端の内視鏡洗浄消毒システムを採用。
日本外科学会・日本大腸肛門病学会・日本消化器内視鏡学会

越野 秀行 院長

越野 秀行 院長

CPC大腸・胃内視鏡クリニック

横浜市中区/山下町/元町・中華街駅

  • ●胃腸内科
  • ●内視鏡内科

父の背中を見て医師を目指し、外科医から内視鏡専門医へ

越野 秀行 院長

父は大学病院に勤務する循環器内科医でしたので、幼少期から医師である父の姿を見て育ち、その頃から自分も将来同じ道へ進むのだろうと思っていました。東邦大学医学部卒業後、同大学大森病院外科学講座下部消化管班に入局。大腸から直腸までの下部消化管で、主に大腸癌など進行癌の手術を中心に様々な症例に触れ、臨床経験を積みました。当時、腹腔鏡手術が導入し始めた時期でした。通常、1回の手術で2~3人の外科医を必要とし、術前・術後と手術の時間を合わせると最低でも3時間は必要になります。1日に執刀できる件数は限られていましたので、大学病院は手術待ちの患者さんで溢れていました。私は外科医として腹腔鏡手術と大腸内視鏡手術に明け暮れる中、発症した癌を切除することよりも、癌の発症を防ぐことの方が大事なことであると気づき、内視鏡専門医として新しい道を歩み始めました。松島病院大腸肛門病センター松島クリニックでは、年間数千件以上の大腸内視鏡検査を担当し、勉強会などで約10年間腕を磨いてきました。これまで以上に自分らしく診療をおこないたいと思い、2019年10月、元町・中華街駅近くにCPC大腸・胃内視鏡クリニックを開院。ご縁あって、伝統ある文化の街・意識の高い横浜の人気エリアで開院しました。

検査前後も快適に過ごせるよう、女性目線で院内を工夫

越野 秀行 院長

当院では、大腸・胃内視鏡検査及びポリープ切除術を中心に、胃腸内科、消化器内科、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患内科、便秘外来、ピロリ菌除菌に対応しています。外来や大腸・胃内視鏡検査に関しては予約制で承ります。患者さんの病状により異なりますが、胃内視鏡検査は事前受診なしで検査が可能です。オフィスや山下公園が隣接しているお洒落な街の雰囲気にマッチするように、内装のデザインをしました。特に、「女性患者さんの来院し易さ」を重視し、女性目線で、こんなクリニックであれば快適に過ごしていただけるかをスタッフと考えました。無機質な空間にならないように明るい空間をイメージし、カウンタースタイルの待合席には充電用のコンセントを設け、フリーwifiをご用意しています。何でもお話できるよう落ち着いた雰囲気のカウンセリングルーム、広々とした診察室、清潔感ある検査室、検査後にお身体を休ませるリカバリールーム、お荷物用のロッカーだけでなく鍵付きのコート掛け、パウダールームを完備していますので、検査前・検査後にゆっくりお好きな時間をお過ごしいただけます。また、院内には複数スピーカーを設置し、他の人の話が聞こえにくくなる特殊領域の周波数を含む音楽を流すことで、プライバシーを守り、よりリラックスをして頂けるよう配慮しています。

苦しくない大腸・胃内視鏡検査で、癌の発症を防ぐ

越野 秀行 院長

大腸癌で命を落とさないためには、定期的に大腸内視鏡検査を受けることが一番の予防に繋がるという統計があります。大腸にできるポリープは前癌病変と位置づけられています。大腸内視鏡検査中にポリープを切除することで、癌の発症を未然に防ぐことが可能です。近年、大腸癌は増加傾向にあり、部位別の死亡率では女性では1位です。なぜ多くの方は大腸内視鏡検査を受けずにいるのでしょうか。それは、大腸内視鏡検査は、辛く苦しいというネガティブなイメージが定着しているからです。以前腹部の手術をした方、月経困難症がひどい方に関しては、検査時に痛みが出やすいと言えますが、鎮痛剤を使用し、内視鏡カメラの操作を工夫するだけで痛みをかなり軽減させることができます。これまでの経験から、身につけたテクニックを言葉で言い表すのは簡単ではありませんが、時間に余裕を持ち、より丁寧な操作することを心がけています。前回の検査より楽に受けることができるかどうかは医師の腕次第です。一度の検査で、「もう二度と受けたくない」と患者さんに思わせてしまうようでは、優れた内視鏡専門医とは言えません。「今回は全然辛くなかった」と言っていただくために経験を積んできましたので、またそれを次回の検査で活かせるように、自分以外のドクターに伝えるというスキルも大事なことです。クリニックでの診療以外に、大腸内視鏡挿入技術について学ぶ勉強会「二木会」の師範として、後輩医師の指導を積極的におこなっています。二木会は、「より安全に、できる限り楽に、患者さんに大腸内視鏡検査を受けていただく」という思いで設立され、全国に900人近い会員がいます。「大腸内視鏡検査をより多くの方に受けていただき、1人でも大腸癌でお亡くなりになる方を減らす」という理念の下、会員医師の技術向上にも貢献しています。

当院の胃内視鏡検査は、口からの経口胃内視鏡検査を採用しています。自分自身の経験上、鼻からの経鼻胃内視鏡検査の方が患者さんに楽に受けていただけるということは承知していますが、検査で調べることのできるデータ量が異なり、太い内視鏡カメラを使った方がより細かく観察できます。一昔前はピロリ菌保持者が多く、分かりやすい早期の胃癌が多く見つかっていましたが、現在はピロリ菌による胃癌の方が減り、見た目では分かりづらい癌が増えている傾向にあります。そのため、より多くの情報を必要とするには、光学ズーム対応の拡大ができる経口胃内視鏡を使用し、粘膜面の血管の乱れなど細かな情報を得ることで見落としを防ぐことができます。残念ながら今の技術では、経鼻胃内視鏡による光学ズームはできませんので、嘔吐反射による苦しさが出ないように喉への麻酔、鎮痛剤・鎮静剤を取り入れ、なるべく不快な思いをさせないよう細心の注意を払って検査をおこなっています。

患者さんにご満足いただくことが、癌から救う大きな一歩

外科医時代から徹底していることは、「自分が嫌だと思うことは患者さんにおすすめしない」ということです。手術をする際は患者さんとお話をする時間を大切にして、何時間かかったとしても患者さんに納得していただけるまで手術を勧めるようなことはしませんでした。自分が患者さんだったら曖昧な状態で手術に挑みたくないので、患者さんのお気持ちに寄り添い向き合っています。内視鏡専門医に転向してからは、時間にも気持ちにも余裕を持って丁寧に検査をおこなうことをモットーにしています。患者さんが楽に検査を受けることができれば、また次回も受けたいと前向きに思っていただけますし、患者さんからのご紹介や口コミでご利用いただく方が増えることで、大腸癌で亡くなるリスクを抱えた人を救うことができます。患者さんにとっては、ポジティブな経験を周りに伝えることで親しい方の命を守ることができます。また、当院では女性スタッフの働きやすさに着目し、小さいお子様がいるなど、ご家庭の事情で働きたくても働けない優秀な人材が眠ってしまわぬよう、診療時間を17時までにしています。スタッフが疲弊していたり、働き方に不安があると患者さんにも伝わってしまいますので、プライベートも充実できるよう、自分らしさを発揮して仕事に臨んでいただきたいと思っています。医師を支えてくれる女性スタッフがいてこそ、我々の仕事が成り立ちますので、これからも女性をないがしろにしない環境作りを大切にしていきたいと思います。近隣のクリニックや先生方と上手に医療連携をとりながら、皆さんのお役に立つ存在でありたいと思います。

これから受診される患者さんへ

ご家族の中で、若くして大腸癌を発症して亡くなっている方がいる場合、遺伝性・家族性による発症のリスクが高いので30代での検査を強くおすすめしています。30代で大腸癌を気にする方は少なく、多少排便時出血を認めても放置してしまい、いよいよ気にし始めた頃にはすでに癌が進行していたという患者さんをこれまでに経験してきました。患者さんの身体への負担を軽減させるためにも、是非早めに検査を受けていただきたいです。遺伝性・家族性による発症のリスクが低い方に関しても、30~40代で初回の検査を受け、異常がなければその後5~10年をあけて再検査を、45歳以降は発症のリスクが上がるので2~3年に一度の検査を、60代は2年に一度の検査をおすすめしています。また、現在50代以下の若い世代でピロリ菌を保有している方は少ないものの、ピロリ菌非感染でも胃癌になるケースもあり、除菌をしても100%安心というわけではありませんので、胃内視鏡検査に関しても定期的に受診していただきたいと思います。

※上記記事は2019年10月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

越野 秀行 院長 MEMO

外科専門医 /大腸肛門病専門医 /消化器内視鏡専門医

  • 出身地:東京都
  • 趣味・特技:音楽、楽器演奏
  • 好きな本・作家:「読みたい事を書けばいい」田中 泰延
  • 好きな言葉・座右の銘:一期一会
  • 好きな音楽・アーティスト:ほぼオールジャンルの音楽、Led Zeppelin
  • 好きな場所・観光地:南国、温泉

グラフで見る『越野 秀行 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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